肝硬変,末期がんの進行に伴う腹水,胸水の溜まる原因,症状漢方治療について

胸水とは

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胸水とは、胸腔内に溜まった水分のことをいいます。胸部には「胸腔」と呼ばれている胸膜で囲まれた空間があり通常でも少量の胸水が溜まっています。この液体は、肺の外側を覆い、胸腔を潤滑し、呼吸を容易にしている膜をコーティングする働きがあります。
(※腹水は腹腔内に水分が貯留した状態です。)

胸水は胸膜から少しずつ出てきて、再び胸膜から吸収され、通常は一定の量を保っています。ところが何らかの原因で、生じる胸水よりも吸収される胸水の方が少なくなるという状況になると徐々に胸水量は増えてきます。

胸水の貯留は、肺、胃腸など多臓器を強く圧迫します。 排尿と排便が止まり呼吸が困難になり体力、免疫を低下させ続けます。癌、肝硬変、腎臓病も怖いのですが、それ以上に、胸水や腹水の方が、余命に直結する部分も多いと言われていますので、最優先して早急に対処(排出)する必要があります。胸水や腹水の貯留さえコントロールできれば、延命の可能性もあると長年の経験から私は考えています。その他にも、胸水や腹水が排出できれば癌や肝硬変の治療を積極的に行っていくこともできるようになります。


胸水の発症原因について


胸水は、癌、癌性腹膜炎(腹膜播種)、癌性胸膜炎(胸膜播種)肝硬変、心不全、肺炎、ネフローゼ症候群、婦人疾患、胸膜疾患、栄養失調などから発症します。その中でも、癌(主に乳がん・肺がんなど)肝硬変から発症する患者様が大半がです。

胸水の症状ついて

胸部の張り・胸部の痛み・胸痛・咳・血痰・息切れ・食欲不振・胃の不快感(ムカムカ、嘔吐など)・下痢・便秘・排尿異常・浮腫・倦怠感・腰痛・足先の冷え・脱水症状など

※腹水も胸水同様、上記のような原因や症状により発症します。

※腹水についてはこちらをご覧ください。


西洋医学での胸水治療

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利尿剤

貯留している余分な水分を強制的に尿として排出することで、胸水や腹水・むくみの減少を図ります。利尿剤投与の初期では、非常に排尿も促進されますので効果が期待できます。ただし、長期にわたる連用により効果は減弱し始めます。長期間の投与により「腎機能の低下」「脱水」を生じますので必要最小量の投与での効果維持を図ることが望まれます。

アルブミン製剤

アルブミン製剤は非常に高価(人由来の製剤なのでいわゆる)であり、その為保険適応内でも使用を制限される。アルブミン製剤は血中のアルブミンが低いから点滴で流し込んで数値を上げるためのものですが、あくまでも対症療法的(一時的な緩和)な処置の為でしかありません。

胸腔ドレナージ

胸腔ドレナージとは、胸腔内にチェストチューブ(胸腔ドレーン)を挿入し、胸腔に貯留した空気や液体を排出する医療処置である。胸水・気胸・血胸・膿胸などの治療として行われる。また、チューブから薬液を注入し、胸水や気胸の再発を防ぐ目的(胸膜癒着術)で用いられることもある。

チェストドレーン(胸腔ドレーン)挿入後は、肺の虚脱防止と再拡張、排出した空気や液体の逆流防止、胸腔内の陰圧保持などの目的で、持続吸引が行われる。稀に癒着がうまくできないこともあり胸水の貯留を防ぐことができないこともあります。


胸水穿刺

胸水穿刺とは胸に針を刺して胸水を抜く治療になります。胸水穿刺を行うことで食事が取れるようになった、身体が軽くなり動きやすくなった、息苦しさが軽減されてきたなどのメリットもあるのですが、もちろんデメリットもございます。胸水穿刺を行うことで体力と血圧の急激な低下、脱水症状、また、胸水の中にも栄養分が入っているためさらなる栄養状態悪化などが起こることもあります。その為、栄養状態の悪化が進むことで、胸水の溜まるスピードがさらに早くなることもある為慎重に行う必要があります。


西洋的、東洋的な胸水・腹水の発症原因

胸水・腹水予防の原因は、大きく2つ分けられます。

アルブミンの減少

肝炎の進行で肝硬変になると肝臓の繊維化が進み、肝臓の働きである【蛋白の代謝】というものが一気に低下してしまう。通常、血液中にはアルブミンなどの蛋白質が一定量じゃないといけないが、肝硬変などにより肝臓の働きである「蛋白合成能」が低下してしまうと結果血中の蛋白量(主にアルブミン)が減少してしまいます。

では血中のアルブミンが減ってしまうとどうなるのか・・・?
アルブミンには「水分を保持し、血液を正常に循環させるために浸透圧の維持」という働きがございます。ですからアルブミンの量が一定量より減ってしまうことで水分を支える力も低下してしまい、浸透圧のバランスも崩れ、もともと血管内にあった水分が血管の外へと漏れ出してしまいます。この漏れ出した物が「胸水」「腹水」となるのです。


体内で起こる炎症

癌性腹膜炎(腹膜播種)癌性胸膜炎(胸膜播種)などにより胸膜に炎症が生じる場合、腫瘍表面から滲出した液が胸水となります。また、胸膜レベルでの水分調節に異常をきたし胸水を増加させてしまうこともあります。

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東洋医学的な考え方では、胸水・腹水貯留の直接的な原因は、おおむね以下の5点に分かれます。


・体内炎症による胸膜の浸透圧異常
・肝機能低下による血流・エルギーネ代謝の低下
・肝機能低下によるアルブミン低下
・肝硬変に伴う腎機能低下による水分代謝障害
・心機能低下に伴う全身の血流量低下


東洋医学では主に上記の原因で胸水や腹水の貯留が起こると考えられています。

漢方薬による胸水・腹水対策法

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血流向上を図る・血流の悪化を改善する対策

胃癌・大腸癌・膵臓癌・卵巣癌などによる腹膜播種や肝硬変・ 肝臓癌によって生じる胸水・腹水では、ほぼ100%『血流の悪化』が生じています。肝臓や腎臓などの臓器内血流の悪化が過度に進んでいることと、 身体全体(特に足・腹部)の血流が悪化することで、水の停滞が進みます。その結果、胸水だけでなく腹水や、足全体までもがパンパンに浮腫みます。

アルブミンを増加させる
溜まっている水が血管内に戻るための対策です。ここで重要になるのが「血中アルブミン(蛋白)の増加」です。アルブミンの役割は、血管外水分を血管内に引込むことです。胸水・腹水貯留が始まっている方は、アルブミン(ALB)値が低いため水が溜まります。

炎症を抑える
血流を悪化させる「炎症」が問題になります。肝硬変も癌も部分的に炎症が存在していますので、これを抑えることが「胸水排出」のための環境設定のひとつにもなります。炎症を抑えることは胸水・腹水対策以外にも、癌の進行抑制・肝臓の繊維か抑制にも繋がってきます。

腎臓機能の悪化を防ぐ対策
胸水・腹水が溜まっている癌や肝硬変の方々は、本来、腎臓機能は正常です。ただし、長期にわたる「利尿剤の服用」や「抗癌剤治療」などで腎臓機能までもが悪化しているケースが多いのです。腎臓は、『水を排除する際の最後の出口』のような場所です。炎症が治まり、血流が改善し、アルブミンが増えたとしても、腎臓が悪い状態ならば胸水・腹水は排出できません。胸水を改善するためには、徹底的に腎臓を守り続けなければなりません。

水の流れ~排出を向上させる
身体全体の「水の流れ」を向上させ「水の排出」を促進するための対策です。胃腸から吸収された水分が、最終的には腎臓に運ばれ「尿」として排出されるまでの流れを整えます。東洋医学では五臓六腑の中の『脾』『肺』『腎』の三臓が水の流れをコントロールしていると考えられていますので、これら三臓の機能を高める漢方薬を用い、 水の停滞を改善し、腹水・胸水排出へと向かわせます。


上記の対策法は“余分な水(胸水・腹水)を排出させる対策”だけをしているわけではありません。血流の向上や炎症を同時にコントロールしていくことで、結果、「胸水・腹水が溜まらない対策」も同時に行うことができるのです。 胸水・腹水が溜まると、ついつい「胸水・腹水を排出する」ことだけを考えてしまがちですが、それでは一時的に症状が楽になっても根本対策にはなりません。

漢方治療では、胸水・腹水を出す”と同時に“胸水・腹水を溜めない”ここに重点を置いています。


復唱になるかもしれませんが、胸水・腹水の漢方対策は、病院の治療・対策では手が届いていない部分に働きかけ、結果、胸水・腹水を排出を促すと同時に胸水・腹水を溜まりにくくしていきます。また、漢方治療は、胸水・腹水対策以外にも、病院治療(胸水穿刺や抗がん剤治療など)・病院薬(利尿剤)に伴う副作用の軽減、病院治療や病院薬の効果を向上する目的としても有効的とされています。

そのため、肝硬変、癌、腹水・胸水などの疾患や症状でお悩みの方は「漢方治療」も1つの選択肢としてご検討されてもよいと思います。



◆胸水・腹水貯留の際は血液検査を確認し理解することが重要です。
胸水・腹水患者様は、血液検査で特に注意する項目として下記の6項目の数値です。
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◆ALB(アルブミン) 正常値 3.8~4.0

血液中の蛋白量(栄養状態)を示す数値です。
アルブミンとは、 肝臓で合成され血液中に流し込まれ、本来、血液中に一定量に保たれている蛋白質の一種です。アルブミンは、血管内の水分の調整や浸透圧に大きく関係しており、アルブミンが減少することにより、うまく水分調整ができなくな胸水貯留や浮腫などの症状を発症します。

◆CRP(C反応性蛋白) 正常値 0.3未満

体内の炎症状態示す数値です。
癌(腫瘍)、胸水の進行などによって高くなる数値ですが、その他にも、風邪、肺炎、リウマチなどでも高値を示すこともあります。癌の中では、癌性腹膜炎、腹膜播種などの場合、他のガンに比べ数値が高く現れます。

◆CHE(コリンエステラーゼ) 正常値 200~440

肝臓全体の栄養状態を示す数値です。
その他にも、肝 臓での蛋白合成能力などを確認できます。コリンエステラーゼが低下すると結果、肝臓での蛋白合成能力も低下するため結果、アルブミンが減少してしまい胸水が溜まりやすい環境ができてしまいます。CHEは、肝臓内の炎症、栄養状態の悪化に伴い数値が低下していきます。

CRE(クレアチニン) 正常値 0.4~1.1

腎機能が低下し、腎臓での濾過能力が低下した結果上昇する数値です。
利尿剤の長期の服用により上昇します。CREび数値が高くなれば、浮腫や、排尿障害などが起こります。

◆RBC(赤血球) 正常値 男性440~550 女性380~500

癌の進行、抗がん剤の副作用、栄養失調により赤血球は減少します。血液は、各臓器に栄養素や酸素を運ぶ重要な役割 を行っています。赤血球の数値が減少すれば、各臓器の機能低下などが起こります。

◆LYMPH(リンパ球)正常値 18%~30%

免疫細胞の1種です。数多くある免疫の中でも、このリンパ球は癌細胞と戦うために最も必要な数値です。リンパ球も、赤血球と一緒で、癌、抗がん剤、栄養失調、炎症などで数値が低下していきます。


血液検査は病状の進行、体内の状態を把握するために重要です。その為、常に意識し、どのように数値が変化しているのかを知ることが最も重要です。胸水・腹水患者様の場合、2週間~1ヶ月に1回検査をすると良いと思います。



胸水患者様の食生活

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胸水・腹水患者様の食生活につきましては、基本、和食中心が理想です。和食にはバランスよく栄養素が含まれており、健康を保つために欠かせない食べ物と言われています。ただ、食べ物に ついては、あれもダメ、これもダメと言えばキリがありませんし、場合によっては患者様に強いストレスを与えてしまいます。ストレスは、病気を悪化させる一番の原因です。時には患者様が食べたいものを食べさせてあげることも大切なのです。

胸水患者さんの水分摂取

胸水・腹水患者様の水分摂取につきましては、基本、1日の排尿量が500CC以上出ているのであれば積極的に水分をとってください。基本、新しい水分を体内に取り入れることで、古い水分が排出されます。水分は摂れば溜まるのではなく、摂らないから溜まっている患者さんも数多くいらっしゃいます。

ただし、冷たい飲み物や糖分が多めな飲み物は要注意です。また、水分と言っても、お水やお茶に限ります。その他のものは含まれません。利尿剤を服用しても、1日の排尿量が500CC未満の際は水分摂取は控えるようにされてください。



漢方で胸水・腹水が発症する根本の原因から対策を行う

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上記でも述べましたので重複になりますが、胸水や腹水の治療として漢方も有効な治療法の1つのです。漢方は病院薬とは異なり「対症療法(一時的な緩和治療)」ではございません。漢方は病気(腹水・胸水など)が発症する根本の原因を捉え、大元から治療対策を行うことができます。

よく、漢方は効果が出るまでに時間がかかるのでは!?ということを耳にしますが、けしてそのようなことはありません。もちろん、個人差はありますが、症状や体質に合えば即効性を得られるケースも多々あります。また、漢方薬も沢山の種類がございますので、その中にも、即効性や短期で効果を発揮させる漢方薬もございます。漢方は使い方や飲み方次第では良い体感を得られる患者様も数多くいらっしゃいますので是非、専門家にご相談されていてくださいね。


<<腹水・胸水 参考ページ>>

◎胸水でお悩みの方へ/漢方薬で胸水の自然排出を促す
https://www.nakamura-soudanroom.com/kyousui/
https://ameblo.jp/nakamura-soudanroom/entry-12489287514.html
胸水の漢方専門薬局/電話・メール・LINE相談/無料相談
症状や血液検査から患者様に合った漢方薬をご提案


◎腹水の漢方薬-ドクトルアウン
http://www.naoru.com/hukusui13.html
腹水貯留の際、処方される漢方薬の一覧がご覧いただけます

参考にされてください。

文才が無い為わかりにくいとは思いますが、腹水・胸水でお悩みの方やそのご家族様に少しでも参考にしていただけたらと思います。


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この記事へのコメント

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